オレの前にはお前だけがいればいい。
お前の前にはオレだけがいればいい。

お前の隣で笑うあいつ。
お前が気にかける誰か。
お前を産んだ親だって。

お前の目に入るヒトが、お前の手が触れるモノが、お前の足が踏む世界が、お前が吸うその空気が、お前に関わる全てが憎い、惜しい、羨ましい。

その目でオレだけを見てくれ。そうじゃなきゃ、くり貫いて飾ってしまおう。
その手でオレだけに触れてくれ。そうじゃなきゃ、切り取って仕舞おう。
その足でオレの隣に立ってくれ。そうじゃなきゃ、切り落として胃に収めよう。
その声でオレだけを呼んでくれ。そうじゃなきゃ、潰して空気穴にしてしまおう。
その心にオレだけを置いてくれ。そうじゃなきゃ、壊して忘れてしまおう。

オレとお前の間にある空間が煩わしい。
(一歩、空間が詰まる)
オレとお前の間のこの肉体がもどかしい。
(その手が、私のそれをとる)|#A9A9A9)>
オレとお前の間の、こころの違いが邪魔くさい。
(指が、ゆっくりと絡めとられて)
全部、割いて、混ぜて、一つになれりゃあ……良いのにな?
(紫を含んだ桃色が柔らかく、細められ)

ヤンデレて