(ガタリ、と机を蹴った音で目を覚ました)

(顔を上げれば随分と傾いた夕陽が、誰もいない教室をオレンジ色に染め上げているところだった)

(なにを、していたんだっけ……)

(寝起きの頭は上手く働いてくれない)
(寝る前は何をしていたんだっけか。ここはどこなんだろうか)
(何も、分からない)

(そのまま、ただボンヤリとオレンジ色の世界を眺めていると、突然何かで叩かれ)


そして夢のような現実へ。