ははっ、マジで?
んじゃ遠慮なく……!

(ぐ、と首に置かれた手に力が込められる)
(苦しい、痛い、折れる、息が、喉が)
(あぁ、でも、左右田くんになら──)

(不意に、手が離された)
(確保された気道に空気が雪崩れ込み、咳き込みながら暗く沈みかかっていた視界がチカチカと煌めくのを感じる)


………………つっまんね。

嫌がれよ、抗えよ、否定しろよ。
何で殺されたがんだよ、何でオレなら良いんだよ。

普通は痛いのなんて嫌だろ?
普通は殺されるのなんて嫌だろ?
殺してくるようなやつ、認めたくねーだろ?

何で…………


…………●●、ごめんな。


★積極的に死にたい訳じゃないけど、君にならいいんだよ。左右田くんが“本当に”私を殺したいならね。

★殺したいならどうぞ。でも左右田くんの手でがいいな。(左右田くんの手を首に導く)