(世界が殺されてから、一体どれほどの時が経ったのだろう)
(世界は死んでなどいなかった)
(希望は潰えてなどいなかった)
(各地に散っていた元・超高校級やその縁者たちが集い、「未来機関」なる団体を発足させたという噂が世界に広がっていた)
(いや、噂だけではない)
(数ヵ月もすれば、実際に未来機関の者だという人間たちによる物資の供給や、絶望の手の者と戦う様が見られた)
(胸に希望の光を再び灯した人々は未来機関に合流、あるいは所属していった)
(私も同じく──というと少し異なる)
(才能を貸すという形で、正式に所属するわけではなかったものの、未来機関の第七支部に腰を据えることとなったのだった)
(そこで私は、「新世界プログラム」なるものの作成に携わることになる)→
★一筋の光