(どこかも知らない建物のなか、撃たれた足を引きずりながら逃げる)
(後ろに注意を向ければ、相手はゲーム感覚なのか随分遠くからゆっくりと歩いてきている)
(正面に戻した視界の先、一直線に伸びる通路に横道などは見当たらない)
(……追い詰められた)
(もう一度振り返れば、モノクママスクのそいつは銃口を向けている)
(私は、ここで死ぬのか)「
──ふざけんじゃねェぞ!!」
(諦めかけてへたりこんだとき、不意に声がして、銃を向けていたモノクママスクを被っていた頭が吹き飛んだ)
★(別の人に殺されかける)