(そう笑って言って、私のコテージのドアは閉められた)
(左右田くんは……気付いていた? 知っていた? どこから? いつから?)

(また一つわからないことが増えてしまったけど、大分得したことも多かった……ような)
(ううん、お酒が回っているのか、うまく頭が回らない。もう寝てしまおう……)

(ふと空を見上げれば、満月というには幾分かかけた月が、柔らかく辺りを照らしていた──)




─おしまい─

◎真吐きが二人