……●●……

(絞り出されたような声が、私の胸を締め付ける)

「私の気持ちは、左右田くんを苦しめてる？」

違う！ そればちげーんだ、違うんだよ。
でも……

でも“今”じゃだめなんだ、●●。
今の俺じゃ、今のお前に応えらんねーんだ。応えちゃいけねェんだ。

……いつか、全部知って。そのとき、まだそう言ってくれるなら……それならオレは……

(いつものように、その言葉は尻すぼみになっていく)
(けれど、いつもとは違って、今にも泣きそうな目は私のことをじっと見ていた)

……なぁ●●、目、閉じてくんねーか？

(……私は、目を──)


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