(呆然としていると、不意に傍らの、ギリギリ手が届かない位置にある扉が開いた)

あ、よかった! 目ェ覚ましたんだな●●!!
……え? ここがどこかって……
オレの隠れ家、みてーな?

いやァ、焦ったんだぜ?
●●ってば、裏路地とはいえ道のど真ん中で倒れてたんだってーんだから。
運良くあいつが通らなきゃ、もしかしたら今頃……や、なんでもねェ。

そうじゃなくても、●●は殺されそうになってたりするだろ?
もうあぶなっかしくてよォ……
だから、ここに連れてくることにしたんだ。

安心しろよ、これから先●●が危険な目に合うことなんてねーんだから。

(そう言って、左右田くんは笑った……)

◆そして始まる生活