(そのあと聞いた話によると、なんと一週間もの間子供の姿になっていたらしい)
(当然そんな記憶はなく、原因にもなんら心あたりはない)


日向「そんな気にするなって、皆も結構面白がってたし

気にしてる……のとはちょっと違うんだけどさ……

左右「まぁなんにしろ、むしろ覚えてなくてよかったんじゃねーかって話だ!

(また勝手なことを……と目を送った先、左右田くんの胸元には綺麗な貝殻のネックレスがさがっていた)

左右「あぁ、これか? んー……秘密だ!

なにそれ!

(からからと響く笑い声が、少しズレていた歯車を元に戻していくような気がする……そんな気がする夏の日)
(視界の端の貝殻は、太陽光を受けてきらきらと輝いていた──)



─END─

↑残るものもあり