(「あなたのせいじゃないよ、____。」)


『……いいえ先生、私のミスでした。』


(少しづつ薄れて行く意識の中、彼女の声が響く。)


『私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。
 結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……。』


(駄目だ、目を開けていられない……。とても、眠い……。)


『私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ終着点とは、また別の結果を……。
 そこに繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。』


(______........。)


『ですから、どうか────』
向こう側1