……おい。今すぐ顔を上げてオレ様を見やがれ……!



(慌てて目をこすって顔を上げると、怒った顔のバクラと目が合った)

(怒られる……と思った瞬間、左腕をつかまれて思い切り引っ張られて……倒れこんだ先には、バクラの胸があった)




……いつまでも泣かれちゃうぜぇんだよ……泣き止むまで黙ってな。
それまでは……ここにいろ。……オレ様が、抱いていてやる……




(……バクラは、ゆっくり背中をさすってくれている)






………………お前を泣かしていいのはオレ様だけだ……オレ様以外のヤツに、泣かされてんじゃねえ……
そんな顔見るために、わざわざ宿主と代わってるんじゃねえんだからよ……!










泣く2