…………何もできなかった。見ていることしかできなかった。

……自分が知っていた世界のすべてのひとたちが……目の前でただ無残に、そして確実に殺されていった。


男の怒号、女の悲鳴、子どもの断末魔、ただ赤い……赤い、血の色。


その村は、選ばれた「生贄」……だった。












どうして悪いことするの?2