……………………仕方あるまい、一つ寄越せ。

(もぐもぐ)


食えなくはない。


体力など、握り飯が無くとも衰えはしない。
だが、貴様の手製と私にかけた刻(とき)、そして秀吉様の民が育成した米を無駄にする訳にはいかん。


(二つ目にも三成が手を伸ばしたら、石田軍一同が泣いて喜んでいた……)

私が握ってみたの、食べて!