…………貴様の手のひらは陽だまりのようだ…。

(三成が私の手を掴んで、自分の頬に触れさせた。)



私はこのように触れられた記憶がない。

だが……
貴様の手より伝わる熱が心地よいと思う。


幾度となく、その刹那を希ってしまうのだ……。


(三成が目を閉じて呟いた言葉を聞きながら、
 あいている方の手でもう一度、髪を撫でて抱き寄せた。)
撫でる