……………何故、この者には煩わしさや嫌忌すら抱けぬのだ…。

喪失を描く行為すら……気狂う………。


(……誰かが髪に触っている気がする………。眠いな………三成かな…。)

(……………み…つなり………?)


………………寝言…か?
その声音で名を紡がれた刹那にさえ、至福を与えられる……。

貴様はそのまま、何も知らずにいればいい。
寝言を言う