………………私の傍(かたわ)らで安らいだ寝顔を見せるか…。

薄闇の中であれば、白日の下では告げれぬ言の葉を
紡ぐことは罪ではないのだろうか。


恋情などと呼ばれる思念を、その耳に聞かせることは………。



………闇音の姿に救われ、その声音によって鼓動を許される…。

乱世の中、戦を知らぬ貴様は脆弱だ。
喪失を描けば………呼吸すらままならぬ程、恐怖する……ッ。



(苦しそうな声と、震える指先が頬に触れた……。
このまま寝たフリをして、起きたら一番に抱きしめよう…。)
寝たふり