(くすぐ………あ、宙高く浮いてくすぐる前に逃げられた…。)


ヒヒッ、ぬしの魂胆は見通しよ。
三成やぬしほど、表情豊かに内心をさらけ出す者はおらぬゆえ。

次は面でもかぶりやれ。さすれば、われも網に掛かるやもしれぬ。



………………何一つ忌避することもなく、
われに手を伸ばしやるか……。

(えー?何か言った?)


気にしやるな、ぬしが聞き届ける音は紡いでおらなんだ。
刑部にくすぐり攻撃