(耳たぶを三成の指先がくすぐるように触れている。

 逃げたいけれど、その場を動けない…!)



怯えた小動物の如くに身を強張らせながら、

私を乞う眼差しを向けるな。


………………私は気の長い方ではない。


(三成が少しだけ顔を赤くしながら、目をそむけてしまいました。)
三成の手が耳に触れた