(勢いのあまり正面で止まれず、突風の如く通り過ぎて行った……。
 屈んでいた上体をゆらりと起こすと、三成の顔はいつも通りだ。)


……………今、私を呼んだか。

(うん!)


帰るぞ、ついて来い。

左近「マジかよ……。恐惶を『おいで』だけで解除するとか……。」
三成が馬より速い恐惶の勢いで猛進してきた