(こちらに背を向けている三成の邪魔をしないように、
そっと見守ろう……。


綴られる文字は、意外と綺麗だな。

でもとっても几帳面そう………そんな文字が、どんどん現れる。)


………………どうした。


(少しだけ身を乗り出していたら、驚いたことに三成は気付いたらしい。
気配のみで察知するとは、さすが戦国時代の武将だ……。

なんでもないと首を振ると、三成はまた仕事に戻った。


それでも時折、こちらに目線を向けてくれるので嬉しくなる。)
三成が執務を始めた