(そう言ったら、やっと背中に手を回してくれた)


……………私は幼子の頃に理解したのだ。
この世は力が全てなのだと。

だが、貴様は………力も刃も握らぬその手で、私を恐れずに触れる。

平然と私に笑みを寄越す。


戦場で敵陣を殲滅するこの腕をもってしても、貴様の手を払えはしないのだ…。
そう言う時も必要だよ